クラウドアクセスプロキシとは
クラウドアクセスプロキシとは、企業内部から外部(クラウドサービスなど)に向かう通信を代理(プロキシ)で転送するA10のソリューションです。クラウドサービスが普及し始めた当初からA10が先行して提案していたソリューションで、主にオンプレミス向けの製品として提供しています。Microsoft 365などのクラウド向けトラフィックを、宛先のURLなどで自動的に判別して、負荷が高くなるプロキシ機器のバイパスや、専用回線への転送を行います。
クラウドアクセスプロキシ≠クラウドプロキシ
クラウドアクセスプロキシは、A10が先行して提供開始した当初、クラウドプロキシという名称でした。しかし、その後クラウド上で提供するプロキシサービスをクラウドプロキシと呼ぶ企業が増えてきました。A10としては、お客様の混乱を避けるために、主にオンプレミスに設置され、クラウドサービスに向かう(アクセスする)トラフィックを代理するソリューションという意味で「クラウドアクセスプロキシ」という名称に変更したという経緯があります。

A10では、A10 Thunder CFWの機能として提供しており、10数万人規模の大企業や自治体などで多くの導入実績があります。
転送先の制御だけでなく、TLS/SSL可視化機能と併用することで、クラウドサービスの個人アカウントを制限するテナント制御機能も利用できます。
同機能をA10が提供するクラウドサービスとして提供しているA10 Cloud Access Controllerも販売しています。
こちらの記事にも興味ありますか?
企業・自治体・金融機関・医療機関等における、クラウドサービス利用に向けたネットワークとセキュリティのポイント
本書では、企業や自治体・金融機関・医療機関などでMicrosoft 365をはじめとしたクラウドサービス利用のためのネットワークとセキュリティのポイントを、事例と共に解説します。以下の課題をお持ちの方に最適です。
- クラウドサービス導入によるプロキシやネットワーク回線への負荷対策を行いたい
- 自治体や金融機関、医療機関などの閉域網からガイドライン要件を満たしながらクラウドサービスを利用したい
- テナント制限を行いたい
